うえだ城下町映画祭第19回自主制作映画コンテスト

Yokosuka1953

Yokosuka1953

2021年 106分
監督=木川剛志
キャスト=木川洋子(Barbara Mountcastle)、Shana Mountcastle、 Jason Mountcastle、田村泰治、工藤則光、天都カネ子、 新倉すみ子、辻井善弥、久保公恵、 秋谷の住民の人々、木川剛志、 津田寛治(ナレーション )
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あらすじ

それはたった1通のFacebookメッセージから始まった。1947年、戦後混乱期の横須賀に外国人の父と日本人の母の間に生まれた、木川洋子。過酷な環境、当時の社会状況の中で、最愛の母と離れて、1953年養子縁組でアメリカへと渡る。それから66年、日本に帰ることも、母の音信を聞くこともなかった。そんな中、同じ名字を持つ木川剛志に送ったメッセージ。洋子の記憶の中の“母”を探す旅が始まった。

作品のメッセージ

偶然から生まれたドキュメンタリー映画です。洋子さんの母親探しの過程で、戦後の混血児の方々、混血児を生むことになった女性たちのことを知り、ショックを受けました。それを自分の母親に伝えると、彼女は「昔はそうだったからね」とあっけらかんと言いました。母は満州で生まれでした。この言葉を聞いて、私は自分の母、祖母のことを全く知らなかったことに気づきました。この映画は彼女たち、彼女たちの時代を探索する、そんなドキュメンタリーです。戦争は終わってからも、その悲しみはその後もずっと続きます。それを一緒に考える映画となりました。

監督自己アピール

1976年京都市上京区上七軒界隈生まれ、滋賀県大津市育ち。祖父が映画会社大映の大道具だったことから、日本映画に興味を持って育つ。本職は都市計画と観光学を専門とする大学教員。まちづくり事業で、2012年に福井市出身の俳優津田寛治を監督として起用した地域映画「カタラズのまちで」のプロデューサーをつとめたことをきっかけに短編映画の製作を始める。この「洋子さんの母親探し」は、テレビ局の取材も受け、その番組はYoutubeで公開され、現在400万回近くの再生回数となっている。

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