2.インターネット(ホームページ)

第六回(平成9年8月26日掲載)


 インターネット「相互に接続」の意味

     今回の窓は「インターネット」です。
     インターネットと聞くと、色鮮やかなホームページや、電子メールを思い浮かべられる方が多いのではないでしょうか。
     ホームページも電子メールも、インターネットの主要な利用方法の一つです。しかし、これがインターネットの全てではないのです。
     そもそもインターネットとは何なのでしょうか。
     インターネットは、今年一月の米国の会社の調査によると、190余りの国・地域で利用されている世界最大のネットワークで、利用者は、全世界で現在約一億人、国内でも1997年中には1000万人を超えると予想されています。
     「インターネット」という言葉は、英語で「〜間」「相互の」という意味の接頭語である「インター」(「インターナショナル」の「インター」と同じ)と「ネット(ワーク)」を繋げた造語で、「相互接続されたネットワーク」という意味を持っています。
     次回は、この「相互接続されたネットワーク」についてもう少しお話します。

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第七回(平成9年9月30日掲載)


 相互に次から次へ接続

     今回は「インターネット」の語源である「相互接続されたネットワーク」についてです。
     どういった仕組で、世界中の人に電子メールを送ることができるのでしょう。その秘密がここにあります。
     今、A、B、C、Dの4つのパソコンネットワークがあり、それぞれに加入者がいるとします。このままでは、Aの加入者aさんとDの加入者dさんは、加入するネットワークが違うので、連絡を取合うことができません。
     そこで、隣り合ったAとB、BとC、CとDが「相互に接続する」と、AとDは直接には繋がっていなくても、BとCを経由して、aさんとdさんは、お互いに連絡することができるようになる、というわけです。
     この仕組を世界的に拡大したのが、インターネットです。知人の知人の知人、というように辿れば、米国の大統領にでも、フランスの有名俳優にでも行き着くように、たくさんのネットワークを経由することで、世界中の人に電子メールを送ることができるのです。
     次回は、さらに「インターネット」の説明を続けます。

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第八回(平成9年10月31日掲載)


 コンピュータ分散 災害、軍事に抵抗力

     今回の窓も「インターネット」です。
     インターネットは、幾つものパソコンネットワークが相互接続され、世界を網の目のように覆っている、というお話をしました。
     このことは、インターネットの重要な特長の理由にもなっています。その特長とは、災害や障害に強い、ということです。
     インターネットの起源は、米国で1969年に導入された国防用ネットワークです。国防用に採用されたことには理由があります。
     aとbを繋ぐネットワークが一本線ではなく、インターネットのように網の目状であれば、途中でどこかが切れても、別のルートを辿って必ず目的の場所に到達できます。
     また、インターネットでは、中心に大きなコンピュータが一台あるのではなく、多数に分散しているので、それら全部が止まらない限り、全体が機能停止することがないのです。
     このような特長から、災害や軍事攻撃に対する抵抗力がある、ということで、国防用ネットワークにこの仕組が採用されたようです。
     次回からは、「インターネット上のサービス」です。

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第九回(平成9年11月22日掲載)


 世界中結ぶ「蜘蛛の巣」、ホームページ

     今回からは「インターネット上のサービス」です。
    インターネットでできることで、最も良く利用されているものは、www(ワールドワイドウェブ)つまりホームページでしょう。
     ウェブは、「蜘蛛の巣」という意味の英語です。以前に、インターネットを「網の目」に例えましたが、今度は「蜘蛛の巣」です。ですからwwwは、蜘蛛の巣のようなネットワークを辿って世界中のホームページを見るための仕組、というような意味です。
     また、ホームページは、インターネット上の壁新聞のようなものです。ただ、文字や絵だけでなく、音や動画なども使えるので、大変表現力豊かなページが作れるわけです。
     実際、個人の趣味の紹介から、大掛かりな娯楽ページまで、カラフルで楽しいホームページがたくさんあります。
     ここのセンターには、ホームページを見るためのパソコンが置いてあり、利用は無料です。随時セミナも開いています。「見てみたい」と思われた方は、是非一度、センターまでどうぞ。
     次回も「ホームページ」のお話です。

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第十回(平成9年12月20日掲載)


 ホームページで家に居て買い物も

     今回も引き続き「ホームページ」の話です。
     そもそも、ホームページにはどんなものがあって、何ができるのでしょうか。
     ホームページには、会社や商品の紹介、商品の販売、ニュース、様々な情報提供、エンターテイメントから、楽しい仲間とのおしゃべりまで本当に色々なページがあります。
     そして、何かを知りたい、やりたい、と思った時、インターネットのホームページを探せば、役に立つ情報が得られる、そんな状況になってきました。
     色々なページの内で、最も多いのは、会社や商品の紹介ページでしょう。紙の会社案内や商品カタログのインターネット版です。今までは電話で頼んだり、お店で入手していた、こういったものが、ホームページなら、家に居ながら手に入れられるわけです。
     また、自分や家族を紹介するページも、たくさんあります。何のために?自分の世界が広がる事を期待して、未知の友人に自分達を知ってもらうため、だと思います。
     ちなみに、このセンターもホームページがあります(http://www.umic.ueda.nagano.jp)その中に、私のホームページもあります。

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第十一回(平成10年1月28日掲載)


 列車空席や展覧会 ホームページで

     今回は「ホームページ」の続きで、生活が便利になる「情報ページ」の話です。
     何かをする時、知りたい情報がすぐに、しかも家に居て手に入れば便利ですね。
     例えば、旅行や出張の時には列車の空席状況を、また行き先の天気予報を、本を探す時には書籍情報を、映画を観に行く時には映画評を、美術鑑賞には展覧会情報を。生活に密着したところでは、夕食の献立に何か良いレシピを、今夜のテレビの番組案内を、宝くじの当選番号を、といった具合です。
     これらは全てホームページで調べることができます。どの情報も、今までも入手できましたが、電話での問合せや雑誌の購読、といったことが必要でした。これが、家に居てパソコンという一つの窓口から手に入るのですから、大変便利になった、と言えるでしょう。
     「ニュースのページ」もあります。多くの新聞社が、紙面に載らなかったニュースや、随時最新ニュースなども、ホームページに掲載しています。つまり、紙の新聞よりも早く多くの情報が手に入り、しかも現在は殆どが無料です。これも、生活を便利にするサービスの一つ、と言えるでしょう。

    参考(情報ページの例)
    ・列車空席状況 JR サイバーステーション http://www.jr.cyberstation.ne.jp/
    ・天気予報 WNI Cyber Weather Wolrd http://www.wni.co.jp/cww/index.html
    ・書籍情報 紀伊國屋書店 「Book Web」 http://bookweb.kinokuniya.co.jp/
    ・映画案内 CINEMA.POV http://cinema.pov.co.jp/
    ・展覧会情報 アート ビレッジ Home page http://www.artvil.com/
    ・料理レシピ ボブとアンジーのキッチン http://www.osakagas.co.jp/webcooking/
    ・テレビ番組 インターネットTVガイド http://www.tvguide.or.jp/
    ・宝くじ 第一勧業銀行 宝くじコーナー http://www.heartweb.ne.jp/takarakuji/

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第十二回(平成10年3月11日掲載)


 ホームページで通販 開業容易、7,000店も

     今回は「ホームページ」による「通信販売」です。
    皆さんも、紙のカタログの通販はご存知だと思います。インターネットでも同じように買い物ができるのです。
     では、どんなものが売られていて、どんなメリットや特徴があるのでしょうか?
     野村総合研究所の調査では、今年1月28日時点で、インターネット上で商品を販売する専門店が国内に7,596店あります。
    取扱商品別店舗数は、飲食品の約二千店を筆頭に、ホビー、各種サービス、ファッション、日用品、コンピュータ関連と続きます。つまり、殆どのジャンルの物があるのです。
     メリットは、出店する側から見ると、実店舗を持つ場合と比べて、人件費などの店舗運営費や店頭在庫・陳列スペースが要らない、初期投資が少なくて済むので、開業のリスクが抑えられる、などがあります。
     また、カタログの印刷・発送費が不要で、顧客情報がなくても始められるので、従来の通販と比べても、開業が容易だと言えます。
     では、利用者から見たメリットは何でしょうか?それを次回ご紹介します。

    参考
    ・インターネット通信販売の調査:
     (野村総合研究所調査)
    CBCBホームページ http://www.ccci.or.jp/cbcb/index.html

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第十三回(平成10年4月15日掲載)


 インターンネット通信販売 ご注意「お店が消えた」

     今回は「インターネットの通信販売」、その利用者から見たメリットです。
     これは何と言っても、今までにも何回かお話した「家に居ながら」ということです。紙のカタログの通信販売でも、家で買い物ができますが、カタログを入手しておく必要があります。インターネットなら、買いたいと思った時に、通信販売のホームページにアクセスして買うことができます。
     また、前回お話したように、開業が容易で七千店もあるので、従来の通信販売では扱っていない商品も、インターネットなら手に入るかもしれません。
     これは、事情があって外出できない人にとっては、単に「便利」なだけでなく、重要な道具になりうるのではないでしょうか。
     ただし、このように良いことばかりではありません。開業が容易なら、廃業も簡単です。「お金を支払ったのに品物が届かない」「お店が突然なくなった。」というようなトラブルもあるようです。恐がってばかりもいけませんが、無防備なのは危険です。ご利用は慎重に。
     次回からは「インターネットでのコミュニケーション」で、まず「電子メール」です。

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