3.インターネット(コミュニケーション)

第十四回(平成10年5月26日掲載)


 手軽に瞬時に世界中へ「電子メール」のやりとり

     今回からは「インターネットでのコミュニケーション」です。
     インターネットは、手紙や電話のような個人同士のやり取りにも使われています。その代表的なものが「電子メール」です。
     電子メールとは、文字通り「電子の郵便」で、文章を入力して宛先を指定して送ると、相手がコンピュータで受け取って読むことができる、といったものです。
    こう書くと難しそうですが、操作は簡単なものです。このセンターのセミナーでは十分も説明すれば、皆さんどんどんやり取りを始められています。ワープロなら経験があるというYさんは「ワープロ文書にのし紙を付けて出す」ぐらいに簡単に考えて、と言われて随分気が楽になったそうです。
     では、電子メールはどんな点が良いのでしょう。それは@手紙と違って世界中どこでも瞬時に届くA電話と違って相手が不在でも送れるB写真や絵などのカラーの画像情報も送れる、などですが、一番の魅力は何と言っても手軽なことでしょう。
     どうしてこんなことが可能なのでしょう。それを次回お話します

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第十五回(平成10年7月4日掲載)


 電子メール、電気信号で瞬時に

     今回も「電子メール」についてです。
     前回は、電子メールは世界中どこにでも瞬時に届く、という話をしました。いったいどういった仕組になっているのでしょう。
     この記事の末尾、私の名前の後に英文字の記号が書いてあります。これが私の「電子メールアドレス」です。
     一見、無意味な記号のようですが、注意して見ると、後ろから日本の(jp)長野の(nagano)上田の(ueda)上田市マルチメディア情報センターの(umic)井戸(ido)、と読み取れます。手紙の表書きにそっくりで、言わば「電子住所」です。電子メールの利用者には、一人ずつ重複なく割り当てられるので、世界中から一人の人に送ることができるのです。
     また、手紙が表書きを基に次々と郵便局を転送されていくのと同様に、電子メールもこの電子メールアドレスを基にインターネット上を伝送されて、相手が利用している電子メール用のコンピュータに届けられます。電子メールの場合は、この伝送が光と同じ速さの電気信号として伝わるので、瞬時に届けることができるのです。

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第十六回(平成10年8月18日掲載)


 ネットワーク筆談の「チャット」

     「インターネットでのコミュニケーション」、今回は「チャット」です。
     「チャット」とは、英語で「おしゃべり」という意味です。電子メールは世界中どこにでも瞬時に届く便利なものですが、相手が読んで返事をくれるまでは待たなければなりません。それに較べてチャットは、言葉どおり遠くの人と電話のようにおしゃべりができるのです。
     どのようにして会話するのかと言うと、こちらで入力した文字が、すぐに相手の画面に表示される、それを読んで相手が入力した返事も、すぐにこちらの画面に表示される、といった形で会話が進められます。言わば「ネットワーク筆談」です。
     チャットの利用に、専用のソフトウェアを使う場合もありますが、最近はチャットのためのホームページも数多くあり、ホームページを見ることができれば、誰でもチャットが楽しめます。このセンターでも、インターネットのコーナーで、チャットを夢中になって長時間楽しまれるお客様がいます。
     チャットにはどんな魅力があるのでしょうか、それを次回にお話します。

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第十七回(平成10年9月22日掲載)


 新しい出会いを楽しむ「チャット」

     「インターネットでのコミュニケーション」、今回は「チャット」の魅力です。
     ホームページや電子メールと較べると利用者は少ないのですが、「好き」になる人はかなり多いのではないでしょうか。このセンターでも長時間(1日中でも)チャットを楽しでいるお客さんがいます。何がこんなに人を惹きつけるのでしょう?
     まず、チャットでは画面の向こうには生身の相手がいて、その反応がすぐに返ってくるので、会って話すのに近い「会話」が楽しめることです。
     長電話が好きな方ならお分かりでしょう。声しか伝わらなくても相手を実感できます。文字だけでも相手を感じることはできるのです。
     次には、「新しい出会い」があることです。多くのチャットのサービスには、相手を探す広場のような仕組みがあって、そこにアクセスすれば、自分と同じように相手を探している人が見つかるので、「これは」と思う人に話しかけることができるのです。
     こうすることで、日本中いや世界中の、普段の生活では絶対に出会えない人と出会えて、お話することもできるのです。

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第十八回(平成10年10月31日掲載)


 表情伝えるテレビ電話

     「インターネットでのコミュニケーション」、今回は「テレビ電話」です。
     「テレビ電話」は、未来の道具としてSF小説に登場することが多かったのですが、今は現実のものとなっているのです。
     最近テレビで、画面とカメラが付いた電話機の宣伝をしていますが、今回の話題はインターネットを利用したテレビ電話です。
     前回お話した「チャット」は、文字のコミュニケーションでした。実はインターネットで文字と一緒に声や動画も送れるのです。
     テレビ電話のメリットは言うまでもないでしょう。顔が見えれば表情なども伝わり、声で伝わる何倍ものことがわかります。
     さらにインターネットのテレビ電話では、距離に応じた料金がかかりません。多くの場合は、インターネットの接続料だけで海外の友達とでも話せて大変経済的です。
     また何人かと同時に話すこともできます。画面に地図などを表示して説明したり、お互いにそれに書き込みながら話すこともできるので大変便利です。
     まだ利用者は少ないですが、将来、普及してくるのは間違いないと思います。

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第十九回(平成10年12月29日掲載)


 電子メールやチャット 私生活の中にも広がる

     今回は「インターネット」のまとめです。
     インターネットは、ビジネスの道具として、ここ数年で急速に発展してきました。
     さらに「電子メール」「チャット」の例を見ると、個人の私生活にもその利用範囲が拡がっていることがわかります。親しい友人に電子メールを送る。気の合う人とチャットでおしゃべりする。どちらも個人の生活に潤いをもたらしてくれます。
     こうなると、インターネットは全ての人に利用価値がある技術と言えます。なぜなら「親しい人、気の合う人と話したい」というのは誰にもある気持ちだからです。
     先日「留学中の子供に電子メールを送りたい」と言って、セミナーを受講された女性がいらっしゃいました。国際電話では料金が気になる。手紙は時間がかかるし、実はそれ程の用件もない。だから電子メールで、ということでした。声が聞けない寂しさも、インターネットテレビ電話が普及すれば、顔も見られるようになります。
     親子の間柄でもインターネットが役に立つことがあるのです。これからの私たちの生活にインターネットが与える影響と恩恵は、ますます大きくなることでしょう。

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