第25回うえだ城下町映画祭

作品紹介

『若者たち』

1967年 97分
監督:森川時久 脚本:山内久
出演:田中邦衛、山本圭、佐藤オリエ、橋本功、松山政路、石立鉄男 ほか

1960年代の青春群像を描いた名作ドラマ「若者たち」の劇場版第1作。両親を亡くした五人兄弟の「佐藤家」。長男・太郎(田中邦衛)と次男・次郎(橋本功)が建設作業員やトラック運転手で家計を支え、長女・オリエ(佐藤オリエ)が家事をしながら三男・三郎(山本圭)を大学に通わせていた。末っ子の四男・末吉(松山政路)は浪人中。金をめぐって殴り合いの兄弟ゲンカが絶えず、オリエはいやになって家出をする。ある日オリエは勤めていた先の工場で、原爆の後遺症で足の不自由な青年・戸板(石立鉄男)と出会う。

『サヨナラまでの30分』

2020年 114分
監督:萩原健太郎
出演:新田真剣佑、北村匠海、葉山奨之、上杉柊平、清原翔、久保田紗友 ほか

一年前に死んだバンドミュージシャンのアキ(新田真剣佑)。明るくて物おじせず、率先して人を引っ張っていく前向きな性格。アキとは正反対の性格で、人と関わる事が苦手な大学生の颯太(北村匠海)。そのせいで就職活動も失敗ばかりの颯太が、ある日拾ったカセットテープ。それが再生されるたった30分間だけ、颯太の体の中身は死んだはずのアキになる。出会うはずのない二人を繋いだカセットテープはアキが遺したものだった。颯太の体を借りて、アキは恋人・カナ(久保田紗友)やバンド仲間に会いに行く。それは颯太と彼女との出会いでもあった。アキと颯太の歌が彼女に届くとき、三人の世界が大きく変わり始める。上田ロケ作品。

『最初の晩餐』

2019年 127分
監督・脚本・編集:常盤司郎
出演:染谷将太、戸田恵梨香、窪塚洋介、斉藤由貴、永瀬正敏 ほか

思い出の手料理が、忘れていた大切な時間をよみがえらせる。父・日登志(永瀬正敏)が亡くなった。カメラマン東麟太郎(染谷将太)は葬儀のために故郷に帰ってきた。姉の美也子(戸田恵梨香)と準備をする中、通夜の席ではひと騒動が起こっていた。母・アキコ(斉藤由貴)が通夜ぶるまいの弁当を勝手にキャンセルし、料理は自分で作ると言い出したのだ。やがて、運ばれてきたのは、目玉焼き。親戚たちがざわつく中、麟太郎は気がつく。「これ、親父が初めて作ってくれた、料理です」 次々と出される母の手料理を食べるたび、思い出が麟太郎たちの脳裏によみがえっていく。20年前に父と母が再婚した日、連れ子の兄シュンと5人で暮らした日々のことを・・・。止まっていた家族の時が今、ゆっくりと動き出す。上田ロケ作品。

『喜劇 愛妻物語』

2020年 115分
原作・脚本・監督:足立紳
出演:濱田岳、水川あさみ、新津ちせ ほか

売れない脚本家・豪太(濱田岳)は、妻チカ(水川あさみ)や娘アキ(新津ちせ)と3人で暮らしている。倦怠期でセックスレスに悩む豪太はチカの機嫌を取ろうとするが、チカはろくな稼ぎのない夫に冷たい。ある日、豪太のもとに「ものすごい速さでうどんを打つ女子高生」の映画企画が舞い込み豪太はそれを実現させるため、そしてあわよくば夫婦仲を取り戻すためにチカを説得して家族で香川県へ取材旅行に行く。果たして、豪太は妻との仲を取り戻すことができるのか?そして、この家族に幸せは訪れるのであろうか……?!
「第32回東京国際映画祭」コンペティション部門 最優秀脚本賞受賞、水川あさみが「第94回キネマ旬報ベスト・テン」「第75回毎日映画コンクール」などで主演女優賞を多数受賞。
(PG12 ※小学生には助言・指導が必要です。)

『ヤクザと家族 The Family』

2021年 135分
監督:藤井道人
出演:綾野剛、舘ひろし、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗 ほか

ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたる壮大なヒューマンストーリー。1999年、父親を覚せい剤で失い、その日暮しの生活を送っている時に、柴咲組組長の危機を救った男・山本賢治(綾野剛)。自暴自棄になっていた自分に手を差し伸べてくれた柴崎博(舘ひろし)に心の救いを得て、二人は父子の契りを結ぶ。2005年、短気な面もあるが一本気のある山本は、ヤクザの世界で男をあげていく。人生を大きく揺り動かす激動の瞬間に愚直なまでに向き合って生きる山本、そして彼は自分の【家族・ファミリー】を守るために、ある決断をする。(PG12 ※小学生には助言・指導が必要です。)

『淀川長治物語 神戸篇 サイナラ』
【大林監督追悼特集】

2000年 106分
監督:大林宣彦 出演:厚木拓郎、勝野洋輔、秋吉久美子、高橋かおり、柄本明 ほか

映画評論家の淀川長治の少年時代を描いた伝記ドラマ。1909年、淀川長治は神戸で三本の指に入る芸者置屋“淀川屋”の跡取りとして生まれた。活動写真が好きになった彼は生活の一部になるほど夢中になり、活動を通して様々な人たちと交流を深めていつしかそこから人生を学ぶようになる。しかし、米騒動や関東大震災などで栄華を誇った淀川家も破産、ふたりの姉の家出や弟の自殺と立て続けに不幸が起こる。そんな状況にあっても彼は活動を愛し続け、やがて映画の素晴らしさを人々に伝える仕事に就きたいと思い、反対する祖母や両親を神戸に残してひとり東京行の汽車に乗るのであった。上田ロケ作品。

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